2010.04.12 Monday
殻の奇譚
4月15日(木)- 25日(日)
【「殻の奇譚」田村一展 collaborated with 片桐功敦(いけばな)高橋希(写真)】
秋田出身の陶芸家田村一の展覧会「殻の奇譚」を開催いたします。
2008年以来2回目となる今回の個展は、磁器の器、花器を中心に、
前回試した耐火の器を含めた総括的な展示になります。
また、同時開催で田村の器に生けられた生け花の写真作品もご覧いただいたうえ、
最後の3日間は実際に器を用いた生け花の展示もあります。
11:00 - 20:00(最終日は17:00まで)
入場無料
常々自分の作ったモノが何か物語を紡いでくれたらいいなと思っています。
ときにそれは懐かしいものだったり、ちょっとばかりの奇しさもあるかもしれません。
勿論どんなお話になるかは手にする人次第。
海辺の砂浜に打ち上げられた貝殻のように、
注意深く耳をすますと器は雄弁に物語ってくれるはず。
では、そんな物語が生まれてくるきっかけは何なのでしょう?
どうもその元型を探るために、自分は手を動かしているような気がします。
後半3日間は“サウダーヂ・セッション”と題し、
みささぎ流家元片桐功敦、
写真家高橋希を迎えた陶器、活花、写真の展示になります。
3人がセッションした空間のダイナミズムを味わっていただけたら幸いです。
haji
作家プロフィール
田村一(たむら はじめ)
1973年秋田県秋田市生まれ。工芸の番組を見るのが趣味の子供時代。
1992年早稲田大学入学、美術部で陶芸にハマる。
以来独立独学で製作を続ける。
2000年頃から都内で作品発表。
2002年益子に移住。現在Uターン計画中。
片桐功敦(かたぎり あつのぶ)
1973年大阪生まれ。華道家。主水書房主宰。
華道家の家に生まれ、幼少の頃より花に親しむ環境で育つ。
1997年に5年間の渡米生活を終え帰国。
その後、大阪府堺市のいけばな流派、花道みささぎ流家元を襲名し現在に至る。
現在、独自の企画展示を試みるためのスペース「主水書房」を運営し
各方面の作家と日本家屋の中での新しい展示を模索している。
高橋希(たかはし のぞみ)
1974年、秋田県秋田市生まれ。
明治大学文学部在学中に友人と制作していた音楽雑誌『SPYS』で、
写真に強く興味を持ち始める。
大学卒業後、書籍編集を経験したのちカメラマン・川村悦生氏に師事。
2000年からフリーカメラマンとして独立。
雑誌のポートレートやCDジャケット・インテリア撮影など、
幅広いジャンルで活動している。